『アマビエ姿』で注目を集めた研ナオコ その理由に「知らなかった」「これは泣く」
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行にともない、豊作や疫病などを予言したとされる妖怪『アマビエ』が注目を集めました。
日本ではネット上にアマビエのイラストやハンドメイド作品を公開し、「コロナウイルスが終息してほしい」と願う人が続出。
歌手の研ナオコさんもその1人です。研さんは、なんと自らアマビエのコスプレをして、その写真をTwitterに投稿。
コロナ撃退のためにはここまでやらねば#アマビエチャレンジ #アマビエ様 #ウイルス対策 #コロナウイルス #DIY #amabie #研ナオコ pic.twitter.com/mwFAFx4k4n
— 研ナオコ (@naokoken77) March 23, 2020
研さんのユーモラスな行動は反響を呼び、多くの人を笑顔にしました。
研ナオコ「ウイルス撃退のためにはここまでやらねば」アマビエ姿に腹筋崩壊
研ナオコが『アマビエ』に扮した理由を明かす
同年9月16日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、ゲスト出演した研さん。
番組内で、アマビエのコスプレに関する裏話を明かしました。
研さんは、アマビエの衣装について家族で手作りしたことを説明。
さらに、コスプレに至ったきっかけが、同年3月にコロナウイルスによる肺炎で亡くなった、お笑いタレントの志村けんさんだったことを語ったのです。
(志村さんが)入院したっていう話がすぐ耳に入ってきて。コロナの陽性が出ちゃった、って。
それでアマビエやったんです。
これじゃなきゃダメだ、私がやんなきゃダメだって思ってやったんですけど。それもダメでしたねぇ…。
徹子の部屋ーより引用
50年近く親交のあった、研さんと志村さん。研さんは、自らアマビエの衣装に身を包むことで、入院している志村さんの無事を祈ったのでした。
番組のMCを務める黒柳徹子さんから「訃報を聞いた時は悲しかったでしょう」と尋ねられた研さんは、涙ぐみながら「言葉にならなくて、どうしたらいいか分からなかった」と振り返ります。
さらに、志村さんの人柄について、こう語りました。
とてもシャイでね、お仕事に関してはとても真面目で。
どちらかというと、私はコメディアンというより、役者さんという感覚でいたんですよね。
すごい方だなぁと思って。私はもう一緒に仕事をさせていただいて、とっても幸せだったし、勉強をさせていただいたなって。
徹子の部屋ーより引用
最後に会ったのが、バラエティ番組『志村けんのバカ殿様』の収録だったことを明かした研さん。「まさかそれが最後になるとは思わなかったんですよ」と、さびしさをにじませました。
【ネットの声】
・あのコスプレは、ほかの誰でもない、志村さんのためだったんだ…。
・最初にアマビエのコスプレを見た時は笑っていたのに、今は泣けてくる。
・「コメディアンというより役者として見ていた」という言葉に、志村さんへの深いリスペクトを感じた。
研さんと志村さんの深い絆が伝わってくるエピソードですね。
きっと研さんの想いは、志村さんにも届いていることでしょう。
[文・構成/grape編集部]