高速道路を20km歩いて通勤するシングルマザー それを知った保安官は…?
2020年12月初旬、アメリカ・カンザス州のフランクリン郡保安官事務所に「ハイウェイを歩いている女性がいる」という通報がありました。
時間は午前7時頃で、女性を見かけたドライバーが心配して通報してきたのです。
女性の名前はクリスティン・ウィーラーさん。クリスティンさんはハイウェイ沿いにあるコンビニエンスストア『ラブズ』の従業員で、自家用車を持っていないため往復約20kmの距離を徒歩で通勤していました。
寒空の下、そんなに長い距離を歩いて通勤するのは大変なことです。しかし彼女が頑張っているのには理由がありました。
24歳のクリスティンさんは2人の子供を育てるシングルマザーなのです。
頑張るシングルマザーを何とか助けてあげたい
その後もクリスティンさんについての通報が何度もあり、その度に保安官が現場へ行って、彼女をパトカーで職場まで送り届けていました。
12月9日、この日もクリスティンさんを職場まで車で送った後、数人の保安官たちが「何とか彼女を助けてあげられないかな」と話し合ったのだそう。
数日後、この思いに賛同した保安官たちと市民や企業から寄せられた寄付金、さらに11月に行ったイベントの収益を合わせてバンを購入。