料理を手伝わない夫に、妻はイライラ… コロナ禍でも変わらないかと思いきや?
『男女平等』が叫ばれるようになった現代。しかし、いまだ『家事や育児は女性、仕事は男性がするもの』という考えは根強く残っており、夫婦の間で不満が募ることも少なくありません。
恥ずかしながら30代の既婚男性である筆者も、洗濯やゴミ捨て、掃除などはするものの、今まであまり料理などはしてきませんでした。
それによって妻の不満がたまり、時にはケンカになってしまうことも…。
※写真はイメージ
そんな状況の中、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のためにテレワークが推奨されるようになり、筆者は在宅で仕事、妻は出社という状況に。
遅くに帰ってくる妻を、買ったお弁当や、宅配の料理で迎えるようになった筆者。やがて心には罪悪感が湧くようになり、こう思いました。
なんか…これは違う気がする。
料理をしない夫がキッチンに立つと…
ある日のこと、筆者は、とても簡単なものでしたが夕食を作って妻を迎えることにしました。
ドキドキしながら反応を待つと…。
※写真はイメージ
妻は驚きの表情を見せ、「ありがとう、めちゃくちゃ嬉しい」「久しぶりに実家に帰ってきたような気分になった」と、想像以上に喜んだのです!
その姿を見て「こんな簡単な料理でも喜んでくれるんだ」と思うとともに、「今まで申し訳なかったな…」という気持ちでいっぱいになりました。
それから料理は週の半分を妻が、もう半分を筆者が担当するようになり、夫婦ともにテレワークになった現在もその状況は続いています。
妻の笑顔も増え、夫婦関係がより円満に。このような当たり前のことに、改めて気付かされました。
男性も、絶対に料理ができたほうがイイ!
コロナウイルス拡大防止のためのテレワークで、夫婦仲が深まったという人もいれば、逆に溝ができてしまったという人もいるといいます。
もちろん前者のほうがいいはず…。
もし、危険と思った人は、自分の行動を少しでも変えてみるといいかもしれませんね。
料理をしない人でも簡単に始められる『ズボラ飯』レシピ
普段、料理をしない筆者でも、意外とやってみると「思っていたよりは簡単」「やり始めると楽しい」という思いがわいてきました。
それで家族の笑顔が増え、家での居心地もよくなると考えれば安いもの。キッチンに立ってみると、新しい発見があるかもしれません。
とはいえ、面倒くさい、どうすればいいのか分からないという人もいますよね。
そんな時は、まずこれを作ってみてはいかがでしょうか。筆者のような初心者向けで、特に妻が喜んだ料理です!
具材とフライパンだけでできる『豚キムチ』
料理初心者は、無理をしすぎないこと、高望みしすぎないことが重要だと筆者は考えます。
なので、まずは具材と『フライパン』のみで作れる、簡単なこの料理がオススメです!
材料(2人分)
- 豚肉(豚バラ)150g
- キムチ豚バラと同じくらいの量
- めんつゆ小さじ1~2
- ゴマ油少々
材料はこれだけ。
料理をする一般的な家庭ならば、おそらくめんつゆとゴマ油はあると思うので、必要なのは豚肉とキムチです。
人によっては包丁が苦手なこともあるかもしれませんし、洗い物が増えるのは避けたい『ズボラ料理』なので、食材は切らないやり方を紹介します。
作り方
- フライパンにゴマ油を引き、豚肉をスーパーのパックからそのまま投下。
- 豚肉をほぐしつつ炒め、肉の色が変わったらキムチを投下。
- キムチがしんなりしてきたら、めんつゆを投下して混ぜながら炒める。
- 味を見つつ塩コショウで調整したら、豚キムチが完成!
もし小さじが分からない、もしくは計り方が分からない人がいたら、ペットボトルのキャップの3分の2ほどが小さじ1杯ですので、試してみてください。
できあがったのがこちら。
めちゃくちゃ茶色い…。
しかし!前述した通り、まずは無理をしないことが何より重要です。簡単でおいしく、かつ後片付けが少ないことがポイントとなっています。
料理が楽しくなってきたら自分好みに改良したり、彩りを考えてみたりしてもよさそうです。
具材と電子レンジだけでできる『バター卵うどん』
次に、具材と電子レンジだけでできる『バター卵うどん』を紹介します。
この料理は、もしすでにカットされたネギなどがある場合、フライパンやまな板などの料理器具はほぼ使いません。
材料(2人分)
- 冷凍うどん2人分
- 有塩バターひとかけ(10gくらい)
- 卵黄2個
- ワケギ、もしくは小ネギ少々
- ポン酢少々
- ゴマお好みの量
作り方
- 冷凍うどんを、パッケージに書かれている情報にそって電子レンジで温める。
- 冷凍うどんが温まったら器にあけ、冷めないうちにバターとポン酢を入れ、よくからませる。
- 味を見つつ、塩コショウで調整。
- ワケギや小ネギ、ゴマをふりかけ、最後に卵黄を乗せたら完成!
できあがったのがこちら。
こちらもシンプルですが、妻は「笑っちゃうほどおいしい」と大絶賛!
しっかりとバターの味と香りが感じられ、卵黄の甘さなどもあり、見た目のシンプルさとはギャップのあるおいしさです。
とても簡単だということもあって、現在、我が家では昼食・夕食としてはもちろん、夜食に登場することもあります。
体調悪い時の定番『玉子のおかゆ』
自分の体調が悪い時に、パートナーがおかゆを作ってくれたら嬉しいのではないでしょうか。それは相手もきっと同じはずです。
普段の料理には不向きかもしれませんが、とても簡単なので、いざという時のためにも作ってみましょう!
- ご飯300g
- 水600ml
- 卵1個
- ワケギ、もしくは小ネギ少々
- 本だし小さじ3分の2
- 塩少々
- しょう油小さじ1
- チューブしょうが2cmほど
- 鍋に水とご飯を入れて、火にかける。手が空いている時に卵を溶いておく。
- 沸騰してきたら火を弱め、本だし、塩、しょうゆ、チューブのしょうがを入れて煮込む。
- 徐々にドロドロしてきたら、溶いた卵を入れ、軽くかき混ぜたらフタをする。
- 1~2分ほどしたらフタをあけ、ワケギや小ネギを振りかけ、混ぜたら完成!
- ホットケーキミックス150g
- サラダ油30cc
- 卵1個
- グラニュー糖少々
- オーブンを180℃に予熱する。
- オーブンを温めている間、ボウルにホットケーキミックスをあけ、サラダ油と溶き卵を加え、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。
- できた生地を、手のひらに乗るくらいの大きさにわけ、丸める。
- ナイフやヘラなどで、メロンパンについている切れ目を入れる。大体でもOK。
- グラニュー糖をかけ(少なめよりは多めのほうがそれらしくなる)、予熱ができたオーブンで7~8分ほど焼いて完成!
- ホットケーキミックス50g
- 牛乳小さじ2
- バター20g
- 砂糖小さじ2
- オーブンを170℃に予熱する。
- オーブンを温めている間、ボウルにホットケーキミックスをあけ、牛乳、バター、砂糖を入れて、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。
- できた生地を棒状にしてラップに包み、冷蔵庫で10分ほど寝かせる。
- 棒状の生地を5mmほどにカットし、クッキングシートの上に並べて、オーブンで10~13分ほど焼いて完成!
- ホットケーキミックス100g
- 牛乳200ml
- 卵1個
- 好きなトッピング
- ボウルにホットケーキミックス、牛乳、卵をすべて入れ、混ぜる。
- サラダ油を引いたフライパンに、ボウルで混ぜた生地を、おたまの8割ほどすくって流し込み、中火で焼く。
- 薄いためすぐ焼けるので、気を配りつつ、生地に少し焼き目がついてきたらヘラを使ってひっくり返す。
- 両面が焼けたら皿に移し、トッピングを乗せて包んだら完成!
材料(2人分)
作り方
できあがったのがこちら。
人によっては、もう少しネギを入れたほうがおいしく食べられるかもしれませんね。
ただ、例えば胃の調子がよくない時にあまり熱をくわえていないネギを多く食べると、身体に負担がかかることもあるといいます。場合に応じて調整してください。
もちろん、この3つだけでは十分に料理をしているとはいえないでしょう。しかし、料理を始めてみて「もっと作ってみようかな」という気持ちになることが大切だと思います。
まずはキッチンに立つきっかけを作ってみましょう!
ホットケーキミックスで簡単『お菓子』にも挑戦しちゃう?
ほぼホットケーキミックスだけしか使わない『お菓子』を作ってみよう!
お菓子作りはかなりハードルが高いと思っていましたが、コロナ禍で『ホットケーキミックス』だけでいろいろなものが作れることが話題となり、考えを改めて挑戦してみることにしました。
料理だけでもいいと思いますが、お菓子も作れると家族からの評価も高くなるでしょう!そんなやましい本音を隠しつつ、作ります。
ホットケーキミックスで『メロンパン』を作る
ホットケーキミックスで、なんとメロンパンが作れます!
「お菓子作りなんかやったことない分際で…」とためらう気持ちもありましたが、挑戦してみるとそれほど難しくありませんでした。
材料(2人分)
作り方
出来上がりを見てみると…。
おお、ちゃんとメロンパンになってる!
しかも、それほど難しくありません。「ホットケーキミックスって、すごい」と思いました。
ただ、1点気になったのは香りがあまりメロンパンぽくないということ。クオリティを求めるなら、バニラエッセンスはあったほうがよさそうです。
もし、バニラエッセンスを加えるなら、生地を作るタイミングで混ぜるといいでしょう。
ホットケーキミックスで『クッキー』を作る
メロンパン作りがうまくいって自信がついてきたところで、次はホットケーキミックスで『クッキー』を作ります。
材料(2人分)
作り方
ちなみに、筆者はプレーンのクッキーだけではちょっと味気ないなと感じたため、家にあった『チョコベビー』を乗せて焼いてみました。
できたのがこちら。
いかにもホームメイドなクッキーという見た目ですね。味はとても素朴で、「飛び抜けておいしい!」というわけではありませんが、あきずにずっと食べていられます。
チョコベビーも適度に溶けて、いいアクセントになっていました。もしホットケーキミックスでクッキーを作るなら、チョコベビーやチョコチップはあったほうがいいかもしれませんね。
ホットケーキミックスで『クレープ』を作る
最後に、ホットケーキミックスで『クレープ』を作ってみます。
個人的には、3つの中で一番おいしく、家族でわいわいアレンジが楽しめるのでおすすめです。材料(2人分)
作り方
今回、できたうちの1つがこちら。
さきほど登場したチョコベビーを使って、チョコバナナクレープを作ってみました。お店の味には負けますが、十分おいしいです。
ただ、クッキーと違って加熱しないので、チョコベビーの食感が強すぎました…。もうちょっと削ったり、細かくしたりしてもいいかもしれません。
今回のお菓子作りは、途中から妻も参加するなど、わいわいしながら行えました。料理はもちろん、お菓子作りも時にはいいですね!
自分がそうであったように、料理初心者がなかなかキッチンに立てないのは「難しそう」「面倒くさい」という気持ちがあるからだと思います。
でもやってみれば意外と難しくなく、「自分でも作れるんだ」「これくらいでも、誰かが喜んでくれるんだ」という嬉しい発見があるかもしれません。
「ちょっとやってみようかな」の気持ちを大切にして、始めてみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]