梅の匂いで春を待つ 『梅が香』を愛でる気持ちは失いたくない
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
山茶花(さざんか)から梅の季節へ
1月2月の冬枯れの季節に、街中に明るく彩(いろどり)を与えてくれたのは 山茶花でした。山茶花は 椿によく似ていますが、花は 椿よりも少し小振りです。
拙宅の山茶花も、花枯れの庭に赤 白が花をつけ、数ヶ月間、元気と潤(うるお)いを与えてくれました。その山茶花には、まだ残花がありますが、季節は早春の花、梅へと移り始めています。
山茶花
梅を見るのを観梅(かんばい)と言いますが、今の時季は、観梅の前の『探梅(たんばい)』の頃でしょうか…。厳しい寒さに堪え、仄(ほの)かな匂いとともに凛と咲く梅の花…。
拙宅にも紅梅 白梅とありますが、開花は白梅の方が早いようですね。梅は 桜と違って大むね大木は少く、顔を上げる程度で咲く木が多いためか、主に庭木に使われているようです。
勿論、水戸の偕楽園や熱海の梅の名所などには、立派な大木もありますが…。
梅のあの馥郁(ふくいく)