ロープが巻き付いたサメを助けたダイバー するとサメが驚きの行動に出た
インド洋に浮かぶ美しい島国、モルディブ共和国(以下、モルディブ)は世界有数のスキューバダイビングのメッカとして知られています。
2019年12月、そのモルディブでダイビングインストラクターをしているシモン・ムスメーチさんは仲間と一緒にダイビングを楽しんでいました。
すると彼らのボートに1頭のジンベイザメが向かって来たのです。
シモンさんが水中をのぞくと、そのジンベイザメの首の周りに大きなロープが巻き付いていました。
ロープが巻き付いたジンベイザメを救え!
ダイビングツアー会社『Macana Maldives』によると、ほとんどのサメは呼吸するために絶え間なく泳いでいなければならないため、ジンベイザメのロープを正面から取り除くことは不可能と思われました。
シモンさんは迷うことなく海に潜り、ジンベイザメに近付きます。体長7m近くあるそのサメはメスで、シモンさんを怖がる様子はなく、「助けを求めているように見えた」といいます。
サメの意図を察した彼はナイフを取り出し、ロープを切断し始めます。
少しすると彼の同僚であるアントニオ・ディ・フランカさんも救出作業に加わりました。
2人は約10分間、サメに巻き付いたロープを切ることに夢中になり、気が付くと最大水深が14mまで達していたそうです。