【TOKYO MER感想 第2話/ネタバレあり】未熟な新人がプロフェッショナルの集団にいるということ
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。
社会人になった新人の頃、あるいは転職直後、はたまた部署替えの後。
自分の使えなさ加減がつらくて「どうせ私じゃなくてもいいのに。なんで私が」と惨めさに涙した経験は、多くの人があると思う。
そんな誰にでもありそうな傷口をえぐり、更に塩を塗り込んでくる『TOKYO MER』(主演・鈴木亮平、脚本・黒岩勉)である。
自分の存在価値を見いだせない研修医
第1話から大好評だったこのドラマ。注目の第2話は、ハードな現場の職業における新人のありようを問いかける回になった。
ノンストップの危機と、驚愕の疾走感あふれる医療シーンで視聴者の度肝を抜いた1話に続き、2話目の序盤の医療シーンも素晴らしくテクニカルで速かった。
序盤の事故現場は鉄骨が落下した工事現場。ここで手練ればかりのMERメンバーの中で唯一の研修医・弦巻比奈(中条あやみ)は、判断ミスで患者の命を危険に晒し、さらに、いい訳を重ねたことで自己嫌悪におちいってしまう。