愛あるセレクトをしたいママのみかた

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

mercidays by HugMug
センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug


大人も子どもも、家族みんなが過ごしやすい家づくりに大切なことってなんだろう? vol.24は埼玉県の郊外で、ヘアサロン併設の自宅に暮らす新井さん一家を訪ねました。三者三様、家族の好きなものが集まった住まい。今もこれからも、心地よく暮らしていくための家づくりのヒントを探ります。

profile
センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
新井久美子さん/落合洋介さん美容師/会社員久美子さんは美容師で、自宅の一角にプライベートヘアサロン〈JUURI(ユーリ)〉を営む。洋介さんは大学で建築を学び、建物の外構や庭を設計する仕事に携わる。きこちゃんはこの春で小学2年生。
Instagram:@kumiko_arai
FAMILY:3人家族(パパ・ママ・長女7歳)
HOUSE TYPE:一軒家/注文
HOUSE DETAIL:居住歴2年/125㎡/2LDK+店舗+WIC+DEN
AREA:埼玉県川越市

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

こだわりの住まいについて

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
家づくりは洋介さん、物選びは久美子さん
ふたりの感性を合わせた住まい
都内から埼玉県川越市へ移り、2年前に自身の仕事場であるヘアサロン併設の一軒家を建てた新井久美子さん。友人である設計事務所〈SNARK〉に設計を依頼して建てた新居は、建築関係の仕事に就く夫・洋介さんが建物の大枠を構想し、細かな使い勝手は久美子さんの意見を参考に、夫婦それぞれの視点を合わせた住まいが実現。

インテリアにもふたりの好みがバランスよく取り入れられていて、家具は主に洋介さんがセレクトし、一方で雑貨や小物など、空間に彩りを添えるものは久美子さんがセレクト。それぞれの選んだものがひとつ屋根の下で調和し、家族の空間をつくり上げている。

「20代の頃は洋服など身につけるものが興味の中心にありましたが、家庭を持った今は、暮らしをつくるものこそ大切にしたいと思っています。この家に住んで改めて『家が好きだな』と。お気に入りの道具や雑貨に囲まれる住まいの心地よさを実感しています」(久美子さん)

「引っ越して2年、住まいのなかはだんだん整ってきたので、これからはアプローチや庭など外構にも手を加えていきたいと思っています。敷地には畑もあり、東京とは全く違う住環境。都心へ通勤できる範囲のなかで手に入れられるちょうどいい田舎暮らしだと思います」(洋介さん)

DINING & LIVING

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
ヴィンテージ家具をベースに
木の温かみ溢れるインテリア
三角屋根で天井が高く開放的なダイニング。テーブル、椅子、ソファなどメインの家具は主に洋介さんのセレクト。
新品よりもヴィンテージ品が多いため、経年の木の色が天井の梁やフローリングのトーンにも合い、空間に落ち着いた統一感を出している。「天井が高いので、照明はほどよい存在感のものを探すのに苦労しました。家具は主に僕が選ぶことが多いですが、好みが近いので意見がぶつかることはあまりなく、基本的にお互いの好みに委ねています」(洋介さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

存在感がちょうどいい照明は、デンマークのインテリアデザイナー、ヴェルナー・バントンが手がけた名作〈フラワーポットシリーズ〉のペンダントランプ。食卓の中心に浮かぶ。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

お気に入りのチェアは、東京に住んでいた頃、学芸大学にある書店のフリーマーケットで購入。これを担いでバスに乗り帰宅した思い出の一脚。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

丸型のテーブルは、知人に図面を渡して制作してもらったオリジナル。使うほどに天板の味わいが増してきた。
家族3人が顔を合わせるのにちょうどいいサイズ。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

どことなく民藝の雰囲気を感じる家具や雑貨が多いのも新井家の特徴。スツールはメルカリで購入した個人の制作品、革張りの椅子は〈arflex〉のNTスリムアームチェア。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

食卓の横はソファスペース。〈TRISHNA JIVANA〉のソファはヘリンボーン柄がアクセント。クッションは〈A.P.C.〉。過去のコレクションで使われたはぎれがパッチワークされている。「20代の頃〈A.P.C.〉が好きで、いろいろな服を着ていました。
服の趣味が変わり今はもう着ていませんが、思い出のシャツやスカートのキルトが再びインテリアで楽しめるのは感慨深いです」(久美子さん)
センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

リビングのペンダントランプは 〈FUTAGAMI〉。ダイニングとは雰囲気が大きく変わり、黒い真鍮素材のシックなデザイン。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

LEGOブロックが大好きなきこちゃん。お手本通りではなく、思うままにパーツを組み合わせ自由な作品をつくる。使いかけのブロックは井藤昌志さんのシェーカーボックスに収納すると、それだけで絵になる。

KITCHEN

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
憧れのタイルや木材を取り入れた
部屋のようにくつろげるキッチン
ブルーのタイルが主役のキッチン。タイル素材と、作業台のヘリンボーンの木材は久美子さんがこだわり抜いて選んだもの。お気に入りの食器は表にディスプレイし、実用的な食器は棚の内側に収納。
台所道具やストック食材はパントリーにしまうなど、目に見える部分の生活感を減らすことで快適な空間に整えている。「吉本ばななさんの『キッチン』という小説が好きで、料理をつくる場だけでなく、部屋のように心地いい空間をイメージしました。家のなかでいちばん好きな場所です」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

壁面のタイルはアメリカのタイルブランド〈ヒースセラミックス〉から個人輸入。奮発した買い物だったが、くすみのある独特の釉薬がキッチンをこなれた印象に見せ、気に入っているそう。壁の飾り棚には、よく手に取るお茶やコーヒーの道具、お気に入りの民藝品が並ぶ。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

ガラス作家、ピーター・アイビーさんのキャニスターは茶葉入れに。台湾茶や、埼玉名産の狭山茶がお気に入り。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

キッチンカウンターは、調布にある木材加工会社〈TIMBER CREW〉のヘリンボーン模様の木材を使用した造作家具。
久美子さんの希望で取り入れたもので、今やキッチンのアイコンのような存在に。平日はサロンワークの合間、ここでティーブレイクをするのが日課。「忙しいとお昼を食べる時間をとれない日もあるので、せめて好きなお茶を入れてひと息を。キッチンの横にある大きな窓から外を眺めてぼんやりする時間が好きです」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

お茶を飲む器はいま最もお気に入りの〈文祥窯〉馬場光二郎さんのもの。「伊万里で作陶する作家さんです。器や民芸品が好きなので、気になる展示があれば都内へ足を延ばすのもいといません」

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

キッチンカウンター下の食器棚には、器好きの久美子さんらしく、一枚一枚個性のある顔ぶれが並ぶ。人の目に触れない内側には日々の実用的な器を収納。左側中央はきこちゃんが使う〈SUEKI CERAMICS〉の器。
マットな素材感とニュアンスカラーが食卓に馴染む。「取り皿にも娘のおやつ皿にもなる、汎用性の高い手のひらサイズの器が多いですね。娘の背丈でも届くところにあるので、自分でここから好きな器を取り、使っています」

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

外側には来客向けの器を収納。中段中央にある作家〈Aya Courvoisier〉さんの器のように、ディスプレイも兼ねた美しい食器を主役に並べる。「お茶を飲む時間が好きなので、急須やポットなど茶器は多めに揃えています。和のテイストに寄りすぎない、モダンなデザインが好みです」

KIDS SPACE

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
ダイニングの一面を活かしたキッズデスク
動線を意識した収納で快適に
ダイニングの窓際にあたる壁一面に棚板をつけ、きこちゃんのデスクスペースに。扉付きの収納棚には、通学に必要なすべてのアイテムを収納している。デスクスタンドや椅子などの家具も、あえて子ども用は選ばず、長く使い続けられる端正なデザインを取り入れている。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

棚板の下は一面収納スペースに。〈無印良品〉の書類ケースや〈IKEA〉のプラスチックケースを活用し、文房具や学習グッズ、シール、髪ゴムにヘアブラシまで、登下校やお出かけ準備に必要なひと通りのきこちゃんグッズをここにおさめる。物のジャンルではなく、使う用途と動線に合わせて収納場所を決めるのが、新井さんファミリーの住まいが整頓されている理由。「例えば娘のヘアゴムやブラシは、学校の支度をするのと同じ時間に行うので、洗面台よりランドセルや教科書と同じスペースに置いた方が便利なんです。物を置く場所は、実際の動線を考えて検討しています」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

オモチャや人形など大きめのものは、見えてもよいデザインの収納ボックスに入れて外へ。“I’M OK”のサインとカラフルな色合いが目を惹くボックスは〈ロンハーマン〉で購入。「見えない収納は〈無印〉や〈IKEA〉でリーズナブルに抑える一方で、見えるものはデザインにこだわり、気に入ったものが見つかるまで探しています。〈ロンハーマン〉のボックスは、出しっぱなしでも愛らしく、オットマンにもなる優れものです」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

窓際に置かれた花瓶は、きこちゃんの手づくり。「工作したり絵を描いたり、自由に創作することが好きな娘。その感性が好きで大切に飾っています」(久美子さん)

CLOSET & WASH ROOM

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
出勤前の身支度はここで
必要十分がおさまるクローゼット
久美子さんのヘアサロンが併設された1階には、4.5畳ほどの広々したウォークインクローゼットがあり、その先に洗面台、ヘアサロンへと続く。「クローゼットにはインナーからアウターまですべての衣類を収めています。アクセサリーや娘が学校に持っていくミニポーチ、ハンカチなど身だしなみアイテム全般をここに置き、お出かけ準備が完結できるように。仕事場へ行く手前の位置にあるので、私もここで身支度すべてを終えて向かうのがいつもの流れです」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

落ち着いた色合いが多い両親の衣服に対し、ひときわカラフルで目を引くのがきこちゃんの服。フランスのブランド 〈hello Simone〉のポップで鮮やかなデザインが好き。カラフルなハンガーは〈IKEA〉で購入。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

アクセサリーや香水などもクローゼットルームにまとめると、身支度が一度に済んで効率がいい。インナーや靴下など、畳んで収納する衣類はすべて〈Pacific Furniture Service〉のコンテナに収納。コンテナが収まるOSB材の棚は、なんと洋介さんのお手製。引き出しとして使えるよう、コンテナのサイズに合わせてクローゼット一面に配置した。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

「シーズンごとの衣類をここに収納し、衣替えのときはコンテナを入れ替えるだけで、簡単に済ませられる仕組みです。30代になって少しずつ自分にとっての心地いい服がわかってきたので、服の数はぐっとコンパクトになりました」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

クローゼットの先に続く洗面台は、サロンと壁ひとつ隔てた位置にある。出勤前の身支度やメイクはここで。「キッチンタイルと同時期に検討していた〈平田タイル〉のBuonoは、真っ白ではない独特の乳白色が気に入っています。白を基調にした空間は、暮らしから仕事へ、気持ちを切り替えるスペースにもなっています」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

扉の先にサロンが続くので、ここは店のバックヤードとして休憩スペースも兼ねる。手前にあるスツールは〈ieth ironthings〉のもの。鉄のフレームにペーパーコードの座面。適度に沈む座り心地がほどよく、体が落ち着く。

WORK SPACE

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
住まいとは一転、白を基調に
インスピレーションが湧く、余白のある場所
久美子さんの仕事場でもあるプライベートサロン〈JUURI〉は、木を基調にした温かい雰囲気の住まいとは一変、コンクリートベースのすっきりとした世界。家具や雑貨もあえて黒は入れず、白を基調に、余白のある空間づくりを大事にした。「ヘアカットやスタイリングはデザインの一部のようなもの。〈JUURI〉とはフィンランド語で “根っこ” の意味ですが、ここは自分にとってもアイディアの起源となる場所。新しいインスピレーションが湧くような空間にしたいと思っています」(久美子さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

ギャラリーのようなイメージで部屋を設えている。棚の右側にある井藤昌志さんのシェーカーボックスが、サロンの雰囲気によく似合う。左端に置かれたのは〈DRIP POD〉のコーヒーメーカー。お客さまにくつろいだ時間を過ごしてもらえるよう、お茶やコーヒーを出している。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

ディスプレイも白を基調にしながら、大人も子どもも訪れる場所なので、シックになりすぎずひとさじの遊び心を。右の青と黄色に絵付けされた花器は安倍太一さんのもの。チャーミングな表情が絵付けされた花器はパリの陶芸家、マドカ・リンダルさんの作品。お気に入りの作家さんで、器を少しずつ集めている。

GARDEN

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug
日々、試行錯誤中
自由な創作の場になる “庭”
家の前に広がる広大な庭は、これからどんどん手を入れていきたいところ。地面に敷かれた石材や、植えられたグリーンはすべてランドスケープ設計を仕事にする洋介さんによるもの。「業者から余った石材などをいただきつつ、これからどうするか模索しています。畑にも手を入れたいですし、ここから長い目で見てつくっていきたい場所です」(洋介さん)

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

きこちゃんも外で遊ぶのが大好きで、石を積み上げてつくったかまどなど、庭にはさまざまな創作物が。撮影中にも新たな創作がはじまっていた。

センスのいい家族が暮らす家【vol.25 個性が光る家・新井久美子さん、落合洋介さん邸】 | HugMug

新井さんの住まいに感じたのは、家族ひとりひとりの個性。きこちゃんの創作に、インテリアを彩る久美子さんのもの選び。それらを包む洋介さんの冷静な視点。それぞれの感性が尊重され、合わさった空間には、家族の絆を感じさせる安心感がありました。
「暮らしにはできるかぎり妥協せずいいものを選びたいと思っています。ただ、同時に『一生ものなんてない』とも思うんです。今大切にしているものも、いずれ気が変われば手放すときがくるかもしれない。自分自身や家族も変化していくものなのだと常に意識し、柔軟なスタンスでいることも、また大事だと考えています」
変化を恐れず、それでも今を諦めずに心地よさを追求する。それは家だけでなく、家族の在り方にも通じる真理に思えました。

提供元の記事

提供:

mercidays by HugMug

この記事のキーワード