2018年7月28日 11:00
元モデル・林マヤ 自殺決行寸前で決意した「1億円借金完済」
ある日、外に出たら、みんなが自分をあざ笑っているように思えて、ひきこもりになった。家にあった食料も底をつき、最後に残っていたのは猫缶の一山だけ。
「それを食べたら、塩味がしないんです。すごくみじめになって。あ、林マヤ、終わったなって……」
働く気力も生きる気力もない。うつになっても病院に行くお金もない。夫と2人で、唯一残っていた所有物の車を走らせた。行き先は富士の樹海。
崖に車を止めて、アクセルを踏めば崖から落ちるというところで、あることが起こった。
「サーッと風が吹いたんです。『あぁ、風だ』と思って、風の吹く先をみたら、『ソフトクリーム』の旗がはためいていました。猫缶を食べ尽くしてから何も食べていなかったので、車にあった小銭で1つ買って2人で食べたんです」
そのときに夫がぽつりと言った「うめーな」は今でも忘れられない一言だ。
「『ああ、私のせいでこの人の人生をここで終わらせてはいけない』と思いました」
それからはお金を返すために奔走した。お金を貸してくれた親や知人には時間をかけて返済することを約束し、銀行には低金利で返済できるプランを組んでもらった。
「夫は“カッコいい林マヤ”の大ファンでいてくれて、私もカッコよくなりたかったのに、超カッコ悪い自分を見ちゃった。