封筒に10万円…遺品整理業者が見た“忘れられた”へそくり達
タンスの奥のほうにしまわれていたり、書棚のハードカバーの本に挟まれていたりする、主婦の“へそくり”。今やそのヒミツのお金は従来のイメージの枠を超え、女性たちが“老後にもしものことがあっても困らないため”に築く一大資産になっている。
一人暮らしの高齢者が亡くなった後、遺族からの依頼を受けて遺品の整理を行うと、思わぬ場所から財産が見つかることがあるという。遺品整理業者「ネクスト」(東京都大田区)代表取締役の小川健二さんは次のように話す。
「へそくりを忘れていたのか、空き巣対策だったのかはご本人にしかわかりませんが、女性の場合はテリトリーのキッチンで、食器棚などから現金が見つかることがあります」(小川さん・以下同)
重なった食器のすき間から見つかったり、ある70代後半の女性宅では「茶筒」の中に10万円ほどのお金が入った封筒があったという。ほかに押入れの中で見つかることも。2段になっている押入れの、ふとんの下としきりの間から封筒が見つかった家が複数あったそう。
「ご高齢の方は、もらい物を大切にとっておく習慣があります。
別のお宅では、食器棚の奥から、結婚式の引き出物でもらったと思われる小鉢のセットが出てきました。小鉢の箱の底に、1,000万円ほどの預金が入った通帳と印鑑がありました」
“実家の片づけ”の際にはこうした箇所に注意したほうがいいかも。見つかったへそくりは相続のやり直しになることもあるので、注意が必要。
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