2018年8月11日 11:00
へそくりが原因の金銭トラブル増加中…回避する心得とは
「へそくりが見つかったとき、一気に夫婦仲が険悪になることがあります。たとえば妻が『給料が少ない』と、夫に渡す小遣いをケチケチしていたのに、『そんなに貯められる余裕があったのか』と、夫が逆ギレしてその後、冷たい態度を取るようになったという話を聞きました。妻はぜいたくするわけではなく、もしものときのために貯めているのですが、『オレが働いたお金だからオレのものだ』といって取り上げようとするので、トラブルになるのです」
そう語るのは、夫婦問題研究家の岡野あつこさん。へそくりのトラブル事例は増えていて、一度こじれると修復するのは難しく、特に子どもが独立した後は、熟年離婚にも発展しかねないという。
「離婚の際、夫婦で購入した家や車、貯金など婚姻中に協力して獲得した財産は共有資産とみなされて、財産分与の対象になります。じつはへそくりも、見つかれば結婚してから貯めた分は夫婦の財産とみなされ、半分は夫に渡ってしまいます」(岡野さん・以下同)
せっかく貯めたのに、半分取られるのは腑に落ちないという人もいるだろう。そこで、トラブルを起こさないためにも、へそくりが原因でモメないための3カ条を教えてもらった。