2018年8月14日 11:00
SNSが発祥のマキオ…男の子の“お化け”もイマドキ化している
(イラスト:マユボンヌ)
猛暑が続くこの季節。風物詩となっているのは、背筋がゾクゾクするような怪談話。でも“怖い話”に登場する妖怪たちも時代とともに変化してきているよう。そこで、その生態をまとめた最新版“妖怪事典”をお届け!
「都市化で街が明るくなり、暗闇を好む妖怪がすみにくくなったのではないかといわれます。いいえ、街だけが妖怪の生息地ではありません。じつはここ10年、IT機器やインターネットの闇に出没する“IT妖怪”が急増。出没場所を変え、息づいているんです」
こう話すのは、昨年末に長年、個人で収集した資料を『日本現代怪異事典』(笠間書院)として出版した朝里樹さん。朝里さんは新進気鋭の妖怪伝説収集家。
なんとこの本は戦後から今日まで世間を騒がせた妖怪譚1092項目を収録して話題になっている。
寝苦しい宵、そんなIT妖怪の世界に、あなたをご招待。
■自ら広めた噂が現実になるという怪談!「うわさのマキオ」
【生息地】
SNSに書くとあの世からやってくる。
【目撃情報】
ある女子高生がSNSでオリジナルの怪談を流布させようとして「夜、公園で少年に『ボク、マキオ、いっしょに遊ぼう』と声をかけられ、遊んでいるうちにあの世に連れていかれた」