くらし情報『67回目の訪朝へ。寺越友枝さん「国交なき国境を越えて」』

2018年8月26日 11:00

67回目の訪朝へ。寺越友枝さん「国交なき国境を越えて」

67回目の訪朝へ。寺越友枝さん「国交なき国境を越えて」


「5年ぶりに武志に会ったら年老いて、頭も白髪になって、歯も傷んで。孫からハラボジ(おじいちゃん)と呼ばれとる。けど、日本に帰ってきて思い浮かぶのは、13歳のくりくり坊主頭の武志の姿や。武志がじいちゃんになっても、私にとってはいつまでも子どもやさかい。そんな武志が『お母さん、年をとりましたね。より愛おしいです』と言うんや。かわいくて、かわいくて、今度こそ子離れしようと思うとったが、できんかった」

越友枝さん(87)は今年4月、北朝鮮に住む長男の武志さん(68)を訪ねたときの心情をそう語る。実に66回目の訪朝だった。

武志さんは今から55年前、13歳のとき、石川県能登半島沖の海で行方不明になり、23年後に北朝鮮で生存が確認された。以来、友枝さんは武志さんに会うために北朝鮮に通い続けてきたのだ。

現在、北朝鮮の平壌で暮らす武志さん。’63年5月11日、叔父の寺越昭二さん、外雄さんと高浜港(石川県)から小型漁船に乗って漁に出たきり行方不明になった。中学に上がったばかりだった。

「当時、寺越家は子どもだけで6〜7人おって、そのうえ貧乏。武志は、兄妹の子どもとようケンカする“きかん坊”やったさかい、『仕事もせんのに、ご飯ばっかり食べよる!』と、姑から目を付けられて、肩身のせまい思いをしとったんや。

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