劇作家伝授する「愛される声」…会話時緊張しないおまじないあります
息を吸ったり吐いたりするごとに、おなかの上の手が上下するのを確認する」
満員電車での移動中、スマホを見ずに遠くの車窓を見ながら、腹式呼吸をすることもすすめる。
「腹筋や背筋が鍛えられます。姿勢がよくなりスマホネックの改善が見込まれます。さらに上半身がリラックスするので、表情も柔らかくなります」
呼吸のテンポは、齋藤孝氏が『呼吸入門』で提唱しているように「3秒吸って、2秒止めて、15秒吐く」という方法に賛同しているが……。
「あくまでも日々の生活でのものなので、厳密なものではなくゆっくり吐くことを意識するだけで十分です」
これらの呼吸法に加えて、滑舌よく話すことも意識したほうがいいという。
「定年退職をした男性が一気に老け込むのは、声を出す機会が少なくなり、口輪筋(口のまわりの筋肉)が衰えることが一因だと考えています。つまり、滑舌よく話して口輪筋を鍛えれば、アンチエイジング効果があるんです」
このように若々しい声を出すことを意識すれば、「10歳若返ることも可能」だと語る竹内さん。最後に自分の声に自信を持てる音読法を教えてくれた。
まず練習したいのは600語ほどの新聞のコラム(朝日新聞の「天声人語」