2018年9月20日 06:00
北海道“全域停電”で知りたい「懐中電灯では危ない」理由
9月4日の台風21号と、9月6日の北海道地震で多くの家が停電と断水に見舞われた。いまだ多くの人が不自由な生活を強いられている。私たちの生活を支える電気と水道。これが止まってしまった場合、何が役立ち、どう生活すればいいのか。
夫と高校生の息子の3人暮らし、××県に住む秋子さん一家をモデルに考えてみよう――。
9月◯日20時24分、最大震度6強の地震が××県を襲った。就寝の準備をしていたとき、大きな揺れに驚かされた秋子さん。停電となり真っ暗な中、安全確認をする。
こういうときのために準備しておいた懐中電灯を取り出すが……。危機管理教育研究所代表で、危機管理アドバイザーの国崎信江さんはこう語る。
「家を真っ暗にして、懐中電灯を使って生活をしてみてください。片手がふさがると、とても不便なことに気付くはずです。ヘッドライトや首かけライトなど、両手の空くものを使いましょう」
確かにモノを棚から取り出したり、運んだりするたびに、懐中電灯を置いたり、立てかけなければならないので、非常に不便だ。
自宅は津波や土砂崩れの心配のない立地で、一見大きな損傷もない。夜間の避難は危険と見て、自宅で過ごす決意をする。