樹木希林さん 病床から感謝…本木雅弘の実母語る“最後の会話”
『いまなら意識がしっかりしていて話もできますから』、そんな内容だったと思います。スマホのテレビ電話で、短い時間でしたけれど、お互いに顔を見てお話をすることができました。樹木さんは『ありがとう』と言ってくださいました」
――それは雅弘さんを婿養子にしてくれたことへの感謝だったのでしょうか?
「そうですね。婿養子の話が出たときに、希林さんは『雅弘さんをずっと大事にしますから』と、おっしゃって、その言葉どおり、雅弘にずっと良くしてくださいました。私は実母、樹木さんは義母という立場でした が、息子を想う気持ちはまったく同じだったと思います。そんなことを最後にお話しできて良かったです」
樹木さんが荼毘にふされた後、Aさんは樹木さんの自宅を訪れたという。
「希林さんは、ふだんは孫たちの話もあまりしなかったと思うんです。でも、やっぱり大好きだったんですね。
希林さんの家中に、3人の孫たちとの写真とか、誕生日にもらったメッセージカードとか貼ってあったんです。孫たちが私にも1枚1枚説明してくれました」
孫たちからの“ラブレター”は、14年にもおよぶ長い闘病の支えになっていたのだ。