2018年10月4日 06:00
地銀再編時代に混乱しない!選ぶべきは“体力のある銀行”
預けていても、ほとんどお金が増えないのに手数料ばかり取られる。そんなあなたは、選ぶべき金融機関が間違っているのかも。じつは貯金が多い少ない、また住む地域やライフスタイルによって選ぶべき金融機関は異なってくる。
地方に住んでいる人の選択肢として真っ先にあがるのが、地元の銀行や信用金庫だ。まとまったお金を預けている人なら、家に職員が訪ねてくることもあるだろう。
「地域に密着した地銀や信用金庫は、今後も富裕層の顧客に対しては、親身に相談にのってくれるでしょう」
こう話すのは経済評論家の加谷珪一さん。だが、その経営状態は厳しいという。
「地銀は、20~30年後には半数になると予想されています。
今後、地銀や信用組合の再編、統合の動きも加速していく。いまお金を預けている地銀や信金がなくなっても、サービスはほかの金融機関に引き継がれていくため、過度な心配は必要ありません。しかし、人口が減っている地域の店舗やATM(現金自動預払機)が削減され、不便になっていくことが懸念されます」(加谷さん)
できれば、“なくならない”ところを選びたいが……。
「選ぶべきは“体力のあるところ”です。金融機関の“体力”は、公表されている銀行の総資産に対して融資などの本業で得た業務利益の割合(総資産業務純益率)