岩田剛典「恋のはじまりは、喜ぶ顔が見たいと思ったら」
「車いすの操作や、脊髄を損傷した方の動きにきちんとリアリティを持たせるという作業は、樹という人物を見せるうえでとても重要でした。監修の方に動画を送るなどして、厳しくジャッジしていただきながら本番に臨みました」
そう語るのは、映画『パーフェクトワールド君といる奇跡』(10月5日全国公開)で、車いす生活を送る一級建築士・鮎川樹を演じる岩田剛典(29)。車いす生活者の身体的特徴だけでなく、笑顔の裏の葛藤や孤独を見事に表現している。
本作は、インテリアコーディネーターとして働く川奈つぐみ(杉咲花)が、事故で車いす生活となっていた初恋の人・樹に再会することからはじまるラブストーリー。共に仕事をするようになる2人の距離は次第に縮まっていくが……。
ヒロイン・つぐみとのせつない恋も本作の魅力。“好き”だけでは越えられない、試練が2人の前に立ちはだかる。
「もしも自分が樹だったら、正直恋だって諦めちゃうと思います。
自分のことに精いっぱいで、愛する人ができても、その人を支えていく自信もなければ、覚悟もなくて。樹とつぐみのように、さまざまな壁や困難を乗り越えて行き着く愛の形というのは、究極ですよね」(岩田・以下同)
現場では杉咲のプロフェッショナルな姿勢に刺激を受けたことも。
「透き通った声、品のある話し方、その存在自体が唯一無二の女優さんだと思います。彼女が演じたつぐみのように、自分の思いをしっかり相手の目を見て伝えられる女性っていいですよね、信頼できる」
そんな岩田の恋愛でいちばん大切だと思うことは?
「思いやりですね。人生いろいろありますから、そのたびに相手のことをしっかり思いやれることが何よりも大事だと思います。家族以外でいちばん思いやれる相手というのが恋人なんじゃないかな、と。その人の喜ぶ顔が見たいと思ったら、それは絶対、恋のはじまりですよ(笑)」
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