2018年10月11日 11:00
双子ママ医師は「元宇宙飛行士候補の早大法学部大学院生」
「45年前、東京女子医科大学を卒業するとき、女子大なのに教授は男性医師ばかりで、少数の女性教授は、大部分が独身でした。出産や育児を我慢して働かなければ、教授などトップを目指すことはできないという雰囲気は、現在も変わっていないと思います」
日本女医会の副会長を務める、スワミチコこどもクリニック院長の諏訪美智子さんが語る。東京医科大学で女子受験生の入試点数が意図的に操作され、不合格にされたのは、出産・育児で男性医師と同じように働けない女性医師を、医療現場が敬遠しているためだとみられている。最近では「女性医師の手術」に言及した男性週刊誌の記事も注目された。
「だから私は、女性医師の割合も高く、育児環境が整った海外に出ようと決意しました」(諏訪さん)
だが、現在は、諏訪さんのように、旧態依然とした男性社会で自分なりの活路を見いだし、第一線で活躍するママ医師が少なからずいる。そんな、若い女性医師が“お手本にしたい”と思うようなスーパードクターに話を聞いた。
■江澤佐和子さん(44)・千葉県「新松戸レディスクリニック」
「医師10年目のころです。救急外来の当直の仕事を終え、空を見上げると、青空と白い雲に吸い込まれて。