くらし情報『天皇陛下の執刀医、初めて明かす6年前の心臓手術の舞台裏』

2018年10月19日 06:00

天皇陛下の執刀医、初めて明かす6年前の心臓手術の舞台裏

天皇陛下の執刀医、初めて明かす6年前の心臓手術の舞台裏


「天皇陛下はご自分の足で、歩いておみえになりました。そして、緊張した面持ちで整列していた医師やスタッフ、一人ひとり、全員にお声をかけてくださった。それは、とても印象的な光景でした」

すべての人に分け隔てなく――それは、私たち国民には見慣れたいつもの天皇陛下のお姿だった。ただ、その場所がこれからご自身の心臓手術が執り行われる、手術室という一点を除けば……。

2012年2月18日。東京大学医学部附属病院・入院棟14階の特別室をあとにした陛下は、美智子さま、黒田清子さんに見送られるようにして、午後9時24分、手術室にお入りになった。

手術を担当したのは東京大学と、順天堂大学の合同チーム。執刀にあたったのは当時、すでに6,000例もの心臓手術を手がけ「神の手」と称されていた心臓血管外科医、順天堂大学医学部教授の天野篤さん(現・順天堂大学医学部附属順天堂医院院長・63)だ。


午後11時1分。天野さんの握るメスが陛下の胸に当てられる。歴史上初めての天皇の心臓手術、冠動脈バイパス手術が始まった。

あれから6年――。

「手術後、陛下からはいつも招待状を送っていただいて。毎年、12月23日に吹上御所でお目にかかります。

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