2018年10月23日 12:18
英国内にたった1人…希少がんと闘う少年に匿名で巨額の寄付
英国に住む4歳のザック・オリヴァーは今年5月、国内にたった一件しか症例がないという珍しい白血病の一種(near haploid leukemia)であると診断された。
この病に有効とされるCAR-T療法を英国内で実施している医療施設はなく、米国まで行かねばならない。フィラデルフィアの小児病院は、従来125万ドル(約1億4千万円)の治療費をおよそ半額の62万5千ドル(約7千万円)に割引くと申し出てくれたが、それでも高額であることに変わりはない。
「ザックの治る確率は25%ほどだと言われました。私はその25%のために全力を尽くすつもりです。3カ月前まで、ザックは健康で、騒々しい普通の男の子だったんですよ。ザックが笑うとみんなつられて笑うし、彼は恐竜博士でもあるんです」と、母親のハンナ・オリヴァー=ウィレッツは9月にニュースサイト「METRO」に語っていた。
家族はお金をかき集め、さらにクラウドファンディングサイト「Go Fund Me」で渡航費や治療費のために寄付を募り始めた。
目標額は50万ポンド(約7360万円)。幸か不幸か、「英国内で唯一の症例」という”肩書”のおかげでメディアがこぞって取り上げ、彼の事情は国内外に知れ渡ることになった。