殺処分ゼロ県の神奈川県が導入した「犬民カード」の狙いとは
愛犬を県民ならぬ「犬民」として登録できるという、神奈川県の動物愛護の取り組みが話題になっている。
「私ども神奈川県は『ペットのいのちも輝く神奈川』というコンセプトを掲げております。今回の『神奈川犬民カード』もその一環、黒岩祐治知事肝いりの企画です」
神奈川県健康医療局生活衛生部の動物愛護担当課長・松谷順子さんはこう胸を張る。
先月、神奈川県は動物愛護を進めるため、国内最大級のペット専門メディア「PECO」と協定を結び、同社運営のサイト内に県の特設ページを設置。同サイトに無料登録した神奈川県在住者は「神奈川犬民カード」と銘打った愛犬のための登録証を発行できる。カードには、愛犬の写真や名前のほか、特技、座右の銘などを盛り込み、遊び心もたっぷり。
PECO広報担当者によると、犬民カードの提示で、県内のある遊園地の入園料が割引になる特典まで、予定されているという。
なんとも素敵なニュースに、『ねこ自身』取材班はさっそく神奈川県庁を訪問。
すると、かつて貴賓室として使われていたという豪華な応接室に案内された。
担当の松谷課長も「これまで他県で同様の犬民カードを発行したという事例は聞いたことがない」