2018年11月9日 06:00
“クイーンブーム”けん引した編集者語る「フレディとの別れ」
20分と限られた時間のなかで、生涯最高のクイーンを見せてくれました。それまで嫌になるくらい何回も彼らのライブを見ていましたが、この日はすごかった。クイーンを推してきてよかった、とあのライブを見たとき、痛感しました」
完全復活を遂げたクイーンだったが、’91年11月23日、フレディは自身がエイズ患者であることを正式に発表。その翌日、帰らぬ人となった。45歳だった。
「現実として受け止めることができませんでした。それからしばらくして、アルバム『イニュエンドウ』に収録されている『ショウ・マスト・ゴー・オン』を聴いて、初めて泣きました。『命ある限りショーを続けなくては』という歌詞、血を吐くかのような絶唱。
涙が止まらなかった。私は英語や文章の書き方、取材交渉の仕方など、業界のいろはを、クイーンを通して学びました。名もないバンドが世界のスーパースターになるまで、ともに過ごせたのは光栄です」
伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(11月9日公開)。本作はバンドの結成から、フレディのエイズ発症、伝説のライブ・エイド公演まで、壮大なスケールで描く、ファン感涙の大傑作だ。
「よくできた映画だと思います。