西村知美が明かす“母との確執”、出産を機に母の素顔知る
目標であり、ライバルであり、反面教師であり――。さまざまな親子のカタチがあるけれど、自分の人生は“母から自立できたとき”に始まります。そんな母と娘の関係について話を聞きました。題して「“母”が歩いた道、私が歩く道」。
「うちの母は、ずっと共働きで事務の仕事をしていて、家庭にいる時間が少なかったせいもあり、私は幼いころからコミュニケーションを取れずに反発していました」
自らを“父親っ子”という西村知美さん(47)は、実母の綾子さん(74)との間に長い確執があったと打ち明ける。
「母は、まず料理が下手。おかげで私は食も細かったし、いわゆる“お袋の味”もない。10代になると、食事のときの母の食べ方までイヤで、『私のほうを見ないで』と、行動のすべてを否定していました。
おまけに母は、私たち子どもより早く寝ちゃうんです」
中学時代のこと、激しい言い争いになり、母に平手打ちされた。とっさに言い返す西村さん。
「私は、あなたみたいな母親には絶対にならない!」
もっとひどい仕打ちがかえってくると構えていたが、意外にも母は冷静な表情でつぶやいた。
「今、言った言葉を覚えておいて。将来、同じことを、あなたも自分の子どもから言われるから」