西村知美が明かす“母との確執”、出産を機に母の素顔知る
ここで、母の素顔にふれる。
「母は、子育て経験者として余裕で手ほどきしてくれるのかと思ってたら、赤ちゃんの具合が少し悪かったりすると、私と一緒にオロオロして『病院に電話しなきゃ』って。食事も、料理は相変わらず上手じゃないんですが(笑)、母なりに工夫して産後の私に栄養のあるおかずを作ってくれたり。そんな姿を見ていて、ああ、うちのお母さんは、表現するのが下手なだけで、いつも一生懸命なんだと初めて気付くんですね」
そして、子どものころを思い出していた。
「私は今、同じ母親として外食も手抜きもしますが、うちの母は毎日3食必ず手作りしていました。あと、私たちより早く寝ていたのは、よくよく考えれば、毎朝4時に起きていたからなんですよね。そうか、母は十二分にやってくれていたんだ。私は母に理想を押し付けるばかりで、現実を見ずに反抗していたんだと、ようやく気付いたんです」
自分も親となり、かつての母親の気持ちを知ったことで、いつしか確執も消えていたと話す。
2カ月が過ぎ、母が帰郷するときには。
「『ありがとう、がんばるね』と母に告げて別れたものの、直後には、1人でワンワン泣いたのを覚えています。あれが、私の本当の自立のときだったと思います」
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