西村知美“母への反発”乗り越え、親のために心がけること
それ以降は、いままでの疎遠が嘘のように、母親に頼み事をしているという。
「私が泊りがけのロケなどがあるときは、母に山口から上京してもらって、娘の面倒を見てもらっています」
これには、’00年にホームヘルパー2級の資格を取得していた西村さんならではの考えもある。
「何でも手を差し伸べることは、けっして高齢の方のためにならないんですね。できる範囲で頼み事をするのは、生きる糧になりますし、親孝行にもなる。母自身、孫の世話は楽しそうですし」
昨年には、母が内臓と血管の、父の省吾さん(81)が胃の大手術を経験する家族の危機もあった。
「母も父も、なんとか無事に乗り越えました。ふだんは実家で姉が同居して面倒を見てくれています。私は、ようやく母親との関係を修復できて、気をつけていることがあります。
それは、思いを言葉やカタチにするということです」
西村さん自身、あれだけ母親に反発していたせいで、自分は嫌われていると思い込んでいた。
「でも、違ったんですね。今年の夏、テレビの企画で実家の断捨離をしたとき、母が私のアイドル時代からのスクラップをしていたことを知って涙が止まりませんでした。