西村知美“母への反発”乗り越え、親のために心がけること
当時、私は知ろうともしなかったし、母も言わなかった。親子だから、言わなくても『目と目で通じ合う』というのは幻想です。ですから今は、母が上京してくれたときには、必ず感謝の手紙を渡したり、ふだんからメールや電話を心がけています」
そして、この学びは、自身の子育てにも生かされている。
「今、娘がまさに私が実家を離れたときと同じ年ごろなんです。そう、思い出しましたよ~、あの母の平手打ちのときの言葉(笑)。ですから、娘には、『うちは何でも口に出して言うようにしようね』とふだんから話しています」
今、その娘さんも一緒に、できる限り多く両親との家族旅行を楽しんでいるのにも理由がある。
「親孝行は、“いつか”ではなく“今するもの”と思います。共に過ごすことで増える思い出こそが家族の宝物なんですね」
失われていた母親との時間を取り戻そうとするのに遅すぎることはない事実を、西村さん母娘が教えてくれる。
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