くらし情報『英国ロイヤル・日本人トップバレエダンサーが語る「3年目の矜持」』

2018年11月17日 11:00

英国ロイヤル・日本人トップバレエダンサーが語る「3年目の矜持」

ただ残念なことに、僕たちはまだ1度しかペアを組んだことがないんだよね(’16年12月『くるみ割り人形』ロンドン公演)」

高田「20センチ以上の身長差がありますから(162センチと185センチ)」

平野「確かに、その差は様式美的にどうなのかなとなったらしい(笑)」

バレエは人間の体を極限まで鍛える芸術。ときには体に無理な動きをさせることもあり“ケガの恐怖”が常につきまとう。稽古中の事故の話になると、2人は、とたんに、当時の痛みを思い出したかのような険しい表情に――。

高田「今年8月の東京での『レイヴン・ガール』で、久しぶりに共演できましたね」

平野「実はあれは、2年前にバレエ人生で最悪の“地獄”を味わったいわくつきの演目なんです。5分以上相手をリフトし続ける場面があって、初演のときはカーテンコールの後に舞台袖で動けなくなってしまった。腕が痙攣して。その点、体重が軽い茜ちゃんと踊ったときは、天国みたいでした」
高田「男性ダンサーは気をつけないと腰をやっちゃうでしょう?」

平野「ほかにも、ステージでボキッといったまんま動けなくなったことがある。衣装を着たまま救急車で運ばれて(診断はギックリ腰)」

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