2018年11月18日 11:00
小川雅代明かす“毒母”からの自立、いまだに母と顔合わせず
『ポイズン・ママ』の出版は、さらに3年後。
「実はその前年、母同様に向き合ってくれなかった俳優の父・細川俊之(享年70)に死なれていたので深く後悔しました。だから、せめて母とはやり直せたらと思い、最後の手段としての出版でした」
ところが本が出た直後、母は雅代さんに言い放った。
「あんた、また周囲やマスコミに洗脳されたんだね」
かえって、吹っ切れたような気持ちになったとふり返る。
「『洗脳』は、母が自分にとって都合の悪いことがあったときに口にする常套句。結局、いまだに本は読んでくれていないようです」
母からは無視されたが、自分の心情を吐き出した本には、思いがけない反響があった。
「母のファン世代からの“お叱り”は覚悟していましたが、『真由美さんがマーちゃんを理解するときが来ますように』との手紙が何通かあって、救われました。あとは、驚くほど多くの、『私も同じ体験をした』という女性からの声が届きました」
その後は同じ「毒母」に育てられた人たちとフェイスブックでつながったり、毒母ミーティングを開催したり。
一方で母親とは、出版から6年たった今も会っていない。
「母は、現在は都内のマンションで一人暮らしをしています。