2018年11月19日 06:00
ステージ3乳がん…日本テレビ記者が闘病10年で変えた未来
を立ち上げた。がん告知から5年目を迎えた’13年には、ヨガなどがん患者のためのワークショップを主催する「Cue!」をスタートさせて講演なども行い、海外のがん関連の会議にも積極的に参加。’16年10月10日には、「第二のわが家」をコンセプトとした、がんにまつわるさまざまな相談が無料という画期的な施設「マギーズ東京」をオープンさせた。
イノベーションについて学ぶ社外の勉強会で出会ったのが、のちにパートナーとなる濱松誠さん(35)。がん告知から8年が過ぎた春だった。初めて2人で会ったカフェで、いきなりパソコンを開き仕事を始めた濱松さんに、鈴木さんは機嫌を損ねるどころか心を動かされた。
「この人、私に合う!自分に似てるな、と。あと、私もずっと同じことをしていたんだなって(笑)」
結婚願望のなかった濱松さんに、まずは3カ月間お付き合いしてみるという“仮契約”での交際を申し出たのも鈴木さんだった。
「私が、病気がコンプレックスだと打ち明けると、彼は、『僕も父親不在の家で育ったというコンプレックスがある。人は、誰でも表には見えなくても何かしら事情を抱えているものだよ』と。