くらし情報『24歳でがん経験した日本テレビ記者「がん患者を癒す場を!」』

24歳でがん経験した日本テレビ記者「がん患者を癒す場を!」

しかし、国内外の患者らとの交流のなかで、少しずつ前向きな気持ちが大きくなっていく。

「患者が、がんになった直後から立ち寄れて、欲しい情報も得られる常設の場が必要だと、より痛感するようになりました。日本では、治療法はもちろん仕事や恋愛、結婚、出産などの悩みを吐き出したり共有できる場所がなかったんです」

そして思った。「だったら、自分で作ろう!」と。

「がん患者が集える場所をつくろうと、両親も巻き込んで、一緒に不動産会社めぐりをしていました。世田谷に約8,000万円の一軒家の物件を見つけ、生涯ローンを組む寸前までいっていたんです」

そんな矢先の、発症から6年目の’14年春、ウィーンでがんに関する国際会議に出席した鈴木さんは「マギーズセンター」と出合い、「これだ!」と衝撃を受ける。イギリス人の造園家のマギーさんが乳がんになったとき、「患者や家族が安らぐと同時に専門家に気軽に相談できる場所を」と、’96年にスコットランドのエディンバラに設立した施設。「早速、パソコンで“マギーズ”とカタカナで検索したら3件だけヒットして、そのすべてに“秋山正子”の名がありました」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.