2018年11月23日 11:00
当せん者を半世紀見た宝くじ販売員が断言「善行の積み重ねが大切」
今年も1等・前後賞合わせ10億円が当たる、年末ジャンボの季節がやってきた。年を取って経験を積んでいるからこそ見えてくる宝くじの真実がある――。そんな「億売り」実績のある名物じいさんが運気に「喝」。老賢人の名言、刮目して見よ、そして売り場に走れ!
「最初は全然当たりが出なくて、どうしようかと思いましたよ。それが35年ほど前、たまたま常連のお客さんが100万円を当てて、『お裾分け』と1万円をいただいて。無駄に使ってはいけないと思い、近所の古道具店で布袋様の木彫りの像を購入したんです」
そう当時を振り返るのは、静岡県「マスミ」の中村紀雄さん(78)。ジャンボ1等53本を出している浜松市の人気売り場だ。
本誌では、億実績のある売り場から、名物じいさんを発掘。
親愛の念をこめて「億じい」と命名し、億招きの心得を聞いた。
「不思議なことに、布袋様を店頭に置いたところ、それから11年連続ジャンボ1等。まさに神がかりでしたね」
紀じいが忘れられないのはいまから10年前の正月。
「換金期限ぎりぎりの前年の年末ジャンボのくじを1枚握りしめて、60代後半の男性が売り場にやってきたんです。決して身なりもいいとは言えない男性のくじを確認したら、2等1億円の当たりくじ。