マンションは新築かどうかではなく「時間」にこだわるべき
もう1軒は新築で広いが、駅まで遠く、バスで30分かかるうえ、夫の職場まではさらに電車で1時間半の距離だ。でも、子ども部屋も広くしたいし、売却のことを考えると新築に心が傾いている。
「人口減少が進む日本では、今後ますます都市部に人口が集まっていきます。多少、間取りは狭くても、街中に住むべきです」
今後、郊外や地方のマンションや一軒家は値崩れし、都心部はますます上がっていくという。
「都心の物件でも中古であれば、一時的に値崩れしているものもあります。中古アレルギーの人は、発想を切り替えるのも大事。そもそも、中古が嫌だというのは、気分の問題にすぎないのではないでしょうか?物件に限らず、家具や洋服なども、新品にこだわらなければ、支出は抑えられるんです」
さらに子どもを理由に、広い間取りにこだわるのは無駄だという。
「子育ては20年ほどで終わります。
夫婦2人だけで暮らす時間のほうがずっと長いのです」
子ども部屋をあえて作らず、子ども部屋が必要な期間だけは、持ち家を貸して、賃貸で別に家を借りるという選択肢もある。「長い通勤時間も、本来営業やビジネスに注ぎ込めるはずの“投資”の時間を消費しているにすぎません。