くらし情報『赤木春恵さん 意地悪姑役の葛藤…セリフ出ず拒絶反応と診断も』

赤木春恵さん 意地悪姑役の葛藤…セリフ出ず拒絶反応と診断も

赤木春恵さん 意地悪姑役の葛藤…セリフ出ず拒絶反応と診断も


赤木春恵さんが11月29日、心不全のために亡くなった。94歳だった。

赤木さんといえば、90年から続くドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)シリーズの姑・キミ役が有名。泉ピン子(71)演じる嫁・五月を振り回す役柄で、その強烈なキャラクターをお茶の間に届けた。

いっぽう本来の赤木さんは、キミとは真逆のおっとりとした優しい性格。そのため当初キミを演じることに抵抗があったと、01年9月本誌に明かしていた。

「あまりに自分の性格とキミが違いすぎるんですよ。イヤだな、こんなセリフは言いたくないな、みたいな連続でした。
最近はようやく割り切って“これはお仕事だから”と思うようにしていますが、でも絶えず自分のなかでは葛藤があります」

あるとき、キミの孫娘が「大学へ行きたい」というシーンがあった。「女の子は嫁に行くんだから大学になんか行く必要はない」と赤木さんは返すはずだったが、そのセリフだけどうしても覚えることができなかったという。カンペを使うことで、なんとか演じきることができたようだが――。

「こんなことは長い女優生活で初めてのことだったので、心配になってお医者さんに診てもらったんです。

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