2018年12月3日 06:00
実力派俳優・中川晃教 福田雄一演出の舞台主演、熱い意欲語る
「誕生日、仕事で行った地方のホテルでシャワーを浴びたあと、日の光が降り注ぐソファに座って、コーヒーを飲みながら感慨にふけりました」
そう話すのは、11月に36歳になった中川晃教。『モーツァルト!』や『ジャージー・ボーイズ』などの大作ミュージカルで主役を務める実力派だ。
「子どものころからピアノが好きで、曲を書いていて、当時はよく作曲を続けている将来を思い描いていたなぁ、って。音楽の中に、自然体でいられて、気持ちを表現できる居場所を見つけたんです」
なんと小学生時代から、大好きなピアノに向かうと時間を忘れてオリジナルの音楽づくりに没頭していた中川。そんな彼に母親が見せたのが、ミュージカルだった。なかでも『ミス・サイゴン』に圧倒的な衝撃を受けたそうだ。
「手を伸ばせば届きそうな目の前の舞台で生身の俳優たちが歌い芝居をする。客席の拍手、興奮……そんな異空間に身を置く楽しさ!子どもながらに胸を打たれたんです。
そしてミュージカルを書いてみたい、と夢を見始めました」
ミュージカルへの道を着々と歩んできた彼は、12月からコメディミュージカル『サムシング・ロッテン!』(12月17~30日/東京・国際フォーラムホールC、’19年1月11~14日/大阪・オリックス劇場にて)