2018年12月3日 11:00
「公約破ったら即離婚」玉城デニー知事の妻が語った決意
と智恵子さんは分析する。
「携帯電話料金が安くなると言ってみたり。人気者の小泉進次郎さんが3回も来たり。なんかね、あちらの作戦が、鼻先ににんじんぶら下げて『ほらほら、俺たちについてきたらいいことあるよ』と言ってるような。沖縄の尊厳を軽んじているように見えた。だから『まきてぃならんど!』だった」
そして、9月30日夜9時30分過ぎ。NHKがデニーさんに当確を打つと、選挙事務所は割れんばかりの拍手に包まれた。歓喜の輪のなかで、デニーさんは大きく一つ息を吐いた。
そして、智恵子さんは、震える手で夫の肩を、腕を、手を握りしめていた。
「もちろん、うれしかった。でも、バンザイしながら血の気が引く思いでした。あとのことを考えると……やっぱりね、みんな自分の身内が大事さ、ね。彼が次、どういうことになるかって見えるじゃないですか。絶対、大変だもんね」
11月10日。那覇空港に人だかりができていた。それは知事になって初めて、父の国を訪問するデニーさんの激励会だった。
「アメリカでは、これからの沖縄の可能性を世界に広げるという私の壮大な夢を語ってきたい」
孫娘・笑茉ちゃん(2)もジイジと一緒に「がんばろ―」。