超多忙な家族に夕飯を食べてもらうには……(JINSEIのスパイス!第9回)
【今週の悩めるマダム】
夕飯に家族が揃いません。大学生の娘、高校生の息子と主人はアルバイトや部活動、飲み会で帰ってくるのが遅く、せっかく用意しても、突然「いらなくなった」ばかりです。自分で作った料理を1人で食べる虚しさといったら……。そんなことならもう作らないほうがいいのでしょうか?(静岡県在住・50代女性)
「そんなことならもう作らないほうがいいのでしょうか?」というお嘆きですが、そんなことになっても作らないとならないのがお母さんなのだと思います。男女差別と言われてしまうかもしれませんが、男の私も一日中キッチンで料理をしています。あと数年でうちの息子は出ていきます。来年高校生なので、早ければ4年後には私は自分のためだけにご飯を作ることになるわけです。想像してみてください。
寂しくないですか?年老いた辻仁成が孤独なキッチンでご飯を作って食べている絵!
奥様がうらやましいのは作った料理が残っても、それを翌朝食べてくれる人たちがいるということです。夜中に帰ってきたご主人が食べてくれるかもしれないですし、部活から戻ってきた息子さんが「腹減った。なんかある?」と言ってがつがつ食べてくれるかもしれない。