くらし情報『「義父が世界を広げた」ロバート・キャンベルさん語る家族の支え』

2018年12月14日 11:00

「義父が世界を広げた」ロバート・キャンベルさん語る家族の支え

「母は、僕が大切にしている人と僕の間に入りたがる人(笑)。継父は放任主義でしたが、理解のある温かい人でした」

彼の性的指向をスルリと受け止め、尊重してくれた両親がいて、キャンベルさんは、その後も自分らしく人生を歩んでいく。

進学した高校に、アジア系の生徒が多かったことから中国語を学び、カリフォルニア大学バークレー校時代には、建築や映画などの日本文化にも傾倒していった。日本美術史入門講座で、桃山時代の『洛中洛外図屏風』を見たときには、強い衝撃が走った。

「車のライトに照らされて動けなくなった小動物のように、僕は固まってしまったんです」

講師のアドバイスもあり、その感動をより深めるために、集中講座で、日本語を学んだ。大学3年のときには、1年間、東京に留学。谷崎潤一郎や三島由紀夫を日本語で読み、日本文学の面白さを知った。

「日本に関わる仕事をずっとやっていきたいと思ったんです」

帰国後は、ハーバード大学大学院で、江戸時代の日本文学史の構築に精力を傾けた。
27歳で留学した九州大学では、江戸時代の小藩の学者や俳人、画家の板本など、未紹介の原資料を調査し、整理する仕事に携わった。

「これが運の尽きというか(笑)。

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