2018年12月14日 11:00
バブル崩壊後セットも現実的に、フジ局員明かすドラマ制作裏側
時代の空気や、女性の生き方を映し出し、数々の話題を生んできたテレビドラマ。懐かしの名作と共に“平成の30年間”をプレーバック!フジテレビ美術制作局がドラマ制作の裏側を明かしてくれた。
【平成前期】バブル崩壊後はセットも“現実的”路線へ――
「トレンディドラマ全盛時と違って、『東京ラブストーリー』、『101回目のプロポーズ』(’91年)あたりからは“本当に独身者が住んでいそうな現実感のあるセット”に変わりました。『あすなろ白書』(’93年)では大学のシーンで初めて屋外に景観を作るオープンセットを導入。『ビーチボーイズ』(’97年)の海の家などは適所がなく、一から建屋を作りましたね。人気だった『ロングバケーション』(’96年)以降は、都内でのロケはなかなか困難に。’07年に完成した湾岸スタジオでの撮影や地方ロケが増えました」(フジテレビ美術制作局・以下同)
【平成中期】リアルタイムな視聴者の声にできる限りの反応を
「平成以降、ドラマはワンクール(3カ月)単位が基本。『北の国から』のように半年も続く作品も昔は普通でしたが、今や何クールもやったら、設定や路線を変更できず、世の中の変化についていけなくなるリスクがあります。