くらし情報『「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意』

2018年12月25日 16:00

「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意

「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意


「(自身の人さし指で肺を指しながら)時々ここで暴れたがるがんは駄々っ子にしか思えない。表現者は会話人間ですから、僕の体にすみついた以上、“俺の命がある限りは飼ってやるから、いい子にしてろよ”と、いつも話しかけています。がんとは共存共生。“オマエも長生きしたければ、俺に優しくしろよ。俺が死んだらオマエも死ぬんだからな”って(笑)。今はちゃんと言うことを聞いてくれていますよ」

’16年8月、肺がんステージ4、余命3カ月という宣告を受けた映画作家・大林宣彦監督(80)。その後2年4カ月が経過した今も、新作映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱-』(’19年秋公開予定)の編集作業を毎日続けるなど、その精力的な活動は健在だ。

がんと共存して、改めて考えたことがあると監督はいう。


「地球からしたら、戦争をやめられない人間こそが、がんだっていうことですよ。勝つためだけに国に殺され、たくさんの人々が不幸になる。僕はたとえ餓死してでも“戦争は嫌だ!”と言う、子どものころに体験した戦争の理不尽さを後世に伝え残す。その思いだけで、妻と共に映画を撮っている」(大林監督・以下同)

だが、監督は映画で表現をするということは、実は怖いことでもあると話す。

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