くらし情報『「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意』

2018年12月25日 16:00

「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意

作品には理解より誤解がつきものだと、こう語る。

「芸術は個人の主観。その時代の傾向やトレンドなどにも大きく左右されます。そんな当てにならないデータが評価されていくわけだから、やはり怖いですよ。今度の新作も戦争中の映画。現代の若者たちが幕末日本や第二次世界大戦中の中国戦線、原爆投下直前の広島にタイムスリップします。現象だけを見ると、戦意高揚の映画に思われるかもしれない。勝って喜んでいるシーンもある。
自分でも笑えない幕間喜劇という難しい作品に手を出したな、と思っています」

今年の7~8月の猛暑の中、新作映画のメインロケが、20年ぶりに大林監督の故郷、広島県尾道市で行われた。

「体力がなくなりましたね~。胸から上は元気なんだけど、映画は足で作るものだと、つくづく実感しましたよ。20年ぶりの尾道は、だいぶ変わっていましたね。昔は高齢者が多かったけど、今は空き家が再生されたり、若い人たちが移住していて、廃虚になっていた家がカフェになっていたりも。若者は古いもの、不便なものを愛する力がありますね」

尾道ロケには、全国各地から多くのエキストラが参加。7月上旬の西日本豪雨では、尾道市も一時断水。

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