2018年12月25日 16:00
「あと30本は撮る!」余命3カ月宣告から2年、大林宣彦監督の決意
撮影スケジュールの変更も余儀なくされた。
「エキストラの皆さんに助けられましたね。“昔、あの映画を見ました”“監督に感動をもらったので恩返しができました”とか、そういう声をいただくと、これは映画の力だな、と実感しました。僕の映画を見た当時の、その人たちの喜びや悲しみ、すべて含めて『映画にありがとう』という気持ちを全身に感じましたね」
現在、監督は映画の完成に向けて編集作業の真っただ中だ。
「今、(大病や事故など)何事もなければ人類は120歳まで生きられるそうです。だったらそれまでの予定を入れるのが、人間としての責務だと思っています。だから僕は、“あと30本映画を撮る”と言っているんです。未来のことはわからないけど、そのつもりでいないと生きていることにならないと思っているんです」
来年2月、日仏交流160周年の文化交流イベントで、『HOUSE/ハウス』(’77年)と『花筐』(’17年)がフランスで上映される。
「久しぶりにパリの街を妻と2人で歩きたいね」
大林監督の映画への情熱はまだまだ続く――。
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