くらし情報『皇室ジャーナリストが語る「今上陛下が築かれた開かれた皇室」』

2018年12月30日 16:00

皇室ジャーナリストが語る「今上陛下が築かれた開かれた皇室」

宮内庁で勤務した23年間の中でもっとも忙しい期間でした」

「大嘗祭」とは、天皇が即位の礼後に初めて行う、一世一度の新嘗祭(収穫祭)のこと。11月、秋篠宮さまがお誕生日に際しての記者会見で、大嘗祭について《宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか》と発言された。

近重「戦後の憲法下でのお代替わりですから『政教分離原則』については、再び注目されるでしょう」

山下「はい。国事行為か皇室行事かなどの線引きが難しいですね」

近重「秋篠宮さまのご意見は、大嘗祭は宗教色の強い行事なので、両陛下、皇太子ご一家の私的な予算である『内廷会計』から支出するべきだというものでした」

山下「新天皇が即位当日に行う『剣璽等承継の儀』という国事行為がありますが、実はこれは平成へのお代替わりのときに“新たに作った”名称です。本来は『剣璽渡御の儀』(剣と璽が新帝の下に自らお渡りになるという意味)です。宗教色を排除するために本来の儀式の名称を変えたらしいのですが、国事行為ではなく皇室行事にしておけば、変更しなくてもよかったのに、残念です」

近重「あまり“建て前”にこだわるのはどうかということですね」

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