2019年1月11日 11:00
美空ひばり息子が語る…発売30年「川の流れのように」誕生秘話
ひばりさんが意識したのは、ファン層を若い世代に広げることだった。
「ボクが中学生くらいのころから、よく『あんたくらいの年代に、私の曲はわかるの?』って聞かれて、『美空ひばりなんて、誰も聴かないよ』と答えていたんです(笑)。そのためか、若い人の感覚を知りたかったようで、ボクと一緒に『夕やけニャンニャン』を見ていました。だから自然と、おニャン子の仕掛け人の秋元(康)先生のことも知っていたんです」
こうした経緯があったからこそ、アルバム作成の際に秋元康の名が挙がったとき、ひばりさんは快諾したのだった。
「『川の流れのように』のデモテープを聴くと『まるで、私の人生そのものを歌わせてもらえるような楽曲ね』と、強い思い入れを持ちました。本来は別の曲がシングルカットされる予定だったのですが、おふくろのたっての希望で変更になったのです。このようなことは、長い歌手人生で初めてだったそうです」
遺作『川の流れのように』は平成の時代を駆け抜け150万枚を超えるヒットとなり、今なお、幅広い世代で愛されている。
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