くらし情報『SUGIZO「居場所を探して…」紛争地や難民キャンプへ赴く理由』

2019年1月18日 11:00

SUGIZO「居場所を探して…」紛争地や難民キャンプへ赴く理由

(撮影:Kotaro Manabe)

(撮影:Kotaro Manabe)



昨年10月半ば、パレスチナ自治区にあるアイダ難民キャンプ。長年イスラエルの軍事占領下にあり、その象徴が、町のあちこちに築かれた8メートルもの「分離壁」だ。

約100人の難民の子どもを前にギターを弾くのは、LUNA SEAとX JAPANのギタリスト、SUGIZOさん(49)。ギターが鳴り響き、弾むビートに現地の子どもたちは、笑顔で歌い、跳ねまくる。

日本を代表する2つの人気ロックバンドやソロでの音楽活動に加え、多くの社会問題に取り組んでいるSUGIZOさん。彼が、難民キャンプや被災地に赴く理由とは――。

「3歳でバイオリンを始め、オーケストラの演奏家だった両親から音楽の英才教育を受けました。特に父の稽古は強制的で、間違えたら怒られ、何度かミスが続くとぶたれるんです。
ボロボロ泣きながら弾いていましたね」

’69年7月8日、神奈川県に生まれたSUGIZOさん。

「母も、同居する父方の祖母との折り合いが悪く常にギスギスしていて、僕にとって、家庭は安らげる場所ではありませんでした」

小学校のときに沢田研二にハマり、中学ではジャパンやデヴィッド・ボウイを入口にして、パンクにも夢中になる。

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