山崎元が提言「保険は“決して儲からない賭け”。徹底見直しを」
「今年こそは老後資金を貯める!」そんなあなたは、去年も同じことを言っていませんでしたか?同じ轍を踏まないために、お金の賢人に秘訣を聞きました。
【保険とは損な賭け!徹底削減で貯金にお金を回そう】経済評論家・山崎元/目標貯蓄額:サラリーマン家庭は収入の2割、フリーランスは収入の3割
「日本人は一般的に保険に入りすぎです。保険は必ず保険会社が儲かるように設計されている“決して勝てない賭け”なのです。ぜひ、今年こそ、見直しをしましょう」
経済評論家の山崎元さん(60)はそうアドバイスする。毎月の保険料支払いに追われている“保険貧乏”に陥っている人は多いという。
「最小限の保障内容で、最短の期間、最安値の保険料が基本です。たとえば経済的に余裕がない夫婦が生命保険に入る場合、なるべく特約はつけず、働き手の死亡保障のみで、子どもが成人するまでの期間、掛金の安いネット生命や共済にすることをすすめます」(山崎さん・以下同)
すでに保険に加入している場合は、3つの方法がある。
「不要な保険契約自体をやめる『解約』。
主な契約を残して不要な特約を外す『部分解約』、そして保険の払い込みをやめて、これまでの払った金額の範囲内に保険内容を縮小させる『払い済み』です。どれかを行いましょう。いずれにせよ、街角の保険ショップの多くは、保険会社と契約して報酬を得ています。彼らのいう“保険のご提案”は中立の立場のものではないかもしれないので、注意することです」
保険のスリム化で浮いた資金は、貯蓄や投資に回すのが正解だ。
「形成した資金は将来さまざまな用途に使えますし、保険会社に手数料を取られることもありません。貯蓄の目安は、厚生年金に加入しているサラリーマン家庭は、手取りの2割、厚生年金に加入していない自営業、フリーランスは手取りの3割を目標にしましょう。そして、できれば一部を投資に回して、自分の老後の資金を増やしていきましょう」
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