くらし情報『美智子さま「帽子に込められた『訪問先への愛と祈り』」』

美智子さま「帽子に込められた『訪問先への愛と祈り』」

美智子さま「帽子に込められた『訪問先への愛と祈り』」


東京・西麻布の静かな路地の一角に、モディストで、美智子さまはじめ、皇室の帽子デザイナーでもある石田欧子さん(54)が父・暁夫さんから受け継いだアトリエがある。1階は、帽子ショップになっていて、カラフルな帽子が並ぶ。2階から4階がアトリエだ。欧子さんは現在、これらを運営する会社、オートモード平田の責任者でもある。

モディストとは、洋服のオートクチュールに匹敵する高級帽子を作るデザイナーのこと。

「私の父、平田暁夫は、かつてジャン・バルテ氏に帽子作りを教わりました」

“ジャン・バルテ氏”とは、’60年代にフランスのパリで名をはせたモディストだ。

欧子さんの父、故・平田暁夫さん(享年89)は、皇室の帽子デザイナーも務めていた。美智子さまがご公務でお召しになる小さなつばの平らな帽子は、暁夫さんが美智子さまと試行錯誤のすえ、長い年月をかけて、共に作り上げてきたものだ。


「父は、常にかぶる方のことを考えていました。どんなフォルムにしたらかぶりやすいか。どんなラインにしたら、その方に似合うか。何度も自分でかぶっては、また形を整えて。私やスタッフにもかぶらせてみて、ここはもう少し、こうしようとか。

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