アカデミー賞授賞式、30年ぶりに“司会者なし”で開催へ
2016年のアカデミー賞授賞式に登場したケヴィン・ハート(写真:AP/アフロ)
今年のアカデミー賞授賞式は、司会者不在のまま開催されることになりそうだとnprなど米メディアが報じている。
受賞式を生中継するABCエンターテインメントのキャリー・バーク社長は5日、テレビ批評家協会のプレスツアーで、ケヴィン・ハートの降板後に混乱があったことを認めた上で、「今年の授賞式は視聴者を釘付けにするでしょう」と断言。
昨年12月、司会者に決まっていたコメディアンのケヴィン・ハートが、過去に同性愛に対する差別的な思想をTwitter上で発言していたことが明らかとなり降板。その後、代役も検討されたが、結局司会者なしのオスカーナイトを迎えることが決まってしまったようだ。この決断を、バーク氏は「賢明な判断」と自賛する。
「プロデューサー陣は、司会者を立てず、プレゼンターと映画にスポットをあてるということに賢明にも立ち戻ったのです」
近年、受賞式の司会者にはコメディアンの起用が続いており、シニカルでコメディ色の強い番組になっていたことを暗に批判。「映画の祭典という基本に立ち戻った」ことを強調し、「とてもエキサイティングなオープニングになるでしょう」