くらし情報『現代に藤原定家の歌を伝える「冷泉家」女将が語る邸宅売却危機』

2019年2月9日 06:00

現代に藤原定家の歌を伝える「冷泉家」女将が語る邸宅売却危機

現代に藤原定家の歌を伝える「冷泉家」女将が語る邸宅売却危機


1月14日、京都市上京区の「冷泉家住宅」。年頭恒例の「歌会始」が厳かに幕を開けた。

「歌聖」と謳われた公卿・藤原俊成と藤原定家父子から連なる歌道宗家・冷泉家。京都御所と同志社大学のキャンパスに挟まれた“陸の孤島”のようなその住まい、冷泉家住宅は、わが国で唯一、完全な形で現存する公家屋敷だ。

この日、集まった約70人の門人に、歌会の段取りを説明していたのは冷泉貴実子さん(71)。和歌のお題を決めるなど、会全体を取り仕切る彼女こそが、平安の美を守り伝えてきた冷泉家の末裔。先代・為任さん(’86年没、享年72)の長女で、婿養子に入った貴実子さんの夫・為人さん(74)が現在の当主を務めている。

いまでは美しい庭も「子ども時代は人手もお金も足りず荒れ放題、ジャングルみたいでしたわ」と貴実子さんは笑う。’47年、第二二代・為系さん(’46年没、享年65)の末娘だった母・布美子さん(’11年没・享年94)と父・為任さんの長女として貴実子さんは生まれた。

「私が生まれた当時から、両親はずっと、税金との戦いに苦しめられてきたんです」

父母の結婚から8カ月後。

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