2019年2月14日 06:00
千葉小4虐待死・教育評論家「あのアンケートを渡すなんて」
十分な食事や睡眠を与えられず、父の命令で立たされ続けた。そして冷たいシャワーを浴びせられて――(写真はイメージです)
十分な食事や睡眠を与えられず、父の命令で立たされ続けた。そして冷たいシャワーを浴びせられて――。彼女の悲鳴に誰かが真剣に応えていれば、最悪の事態は避けられたはずだった。
1月24日、父親の栗原勇一郎容疑者(41)による虐待で命を奪われた千葉県野田市の小学4年生の心愛ちゃん(10)。発見されたとき、体には複数のアザがあり、胃にほとんど内容物がなかったという。2月4日には、夫の暴行を幇助していた疑いで、母親のなぎさ容疑者(31)も逮捕された。
両親から激しい虐待を受けながらも、心愛ちゃんは懸命に「命のSOS」を発し続けていたことがわかってきた。
’17年8月、家族4人は沖縄県糸満市から、事件の起きた千葉県野田市内の家賃7万円ほどのマンションに移り住んだ。
「11月6日、転校先の野田市立山崎小学校のいじめに関するアンケート調査で、心愛ちゃんは《お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか》と初めてSOSを発します。それを受け、柏児童相談所は、彼女を一時保護。