くらし情報『坂上忍語る、私財で犬猫の保護施設作る理由は“若い頃の失敗”』

2019年2月21日 16:00

坂上忍語る、私財で犬猫の保護施設作る理由は“若い頃の失敗”

ヒット君っていう名前だった。最初はかわいがってたのに、やがて仕事にかまけ、遊びにかまけ……」

ある夜、帰宅した坂上は、ヒット君のお尻の毛が円形脱毛症のように抜け落ちているのを発見。また、あるときは、玄関のコンクリートの床にできたくぼみを見つけた。

「爪で引っかいたような跡があって、少し血も。ああ、ヒットがやったんだな、と。心のバランスが崩れちゃうまで留守番を強いてしまった。これは、ちゃんと面倒を見てくれる人のところに行ったほうが、ヒットのためだと。それで知り合いの方に引き取ってもらった。
『もう動物飼うのやめよう、資格ないわ』と痛感した」

数年後。その知人からヒット君の訃報を聞かされた。そして坂上は40代になっていた。

「それぐらいからですね。若いころにダメだった自分を、やり直すことってできないのかな、と思うようになって。ちょうどそのころに、ペットショップで売れ残り、驚くほど値下げされた、卑屈な顔したチワワを見つけたんです」
それが、坂上が「佐藤さん」と呼ぶ、14兄弟の長男・佐藤ツトム君だった。それから約8年という歳月をかけ、ときには自分の年齢を鑑み、悩みながら、坂上はじっくりと大家族を形作ってきた。

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